76|増田悦佐『クルマ社会・7つの大罪』

米国クルマ社会の悪夢と、日本の希望

クルマ社会・7つの大罪
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- 書  名:クルマ社会・7つの大罪 増補改訂版(くるま しゃかい ななつの たいざい)

- 著  者:増田悦佐

- 仕  様:四六判(190 × 129ミリ)

- 用  紙:

- 初  版:2021年5月下旬予定

- コ  ー  ド:ISBN978-4-907511-90-6|C0030

目  次

はじめに

 

序章 若き理想の大国、アメリカはなぜここまで落ちぶれたのか  

クルマは何をアメリカにもたらしたか?

とくに深刻な被害を受けたのが地域共同体だった

肥満は階級問題であり、人種問題でもある

そして、教育が格差を拡大する

19世紀半ばのアメリカ人は理想に燃えていた

20世紀末から21世紀初めのアメリカ人はどう変わったか

アメリカの繁栄も衰退も石油とともにあった

 

大罪その一 エネルギー・スペースの浪費

 そして、輸送システムが非効率化する

クルマはエネルギー浪費型の交通機関

そして、スペース浪費型交通機関でもある

クルマ社会では、交通事故の犠牲者は減らない

業務用車両の多さも、交通事故死者数の少なさに貢献している

GDPでは測れない日本経済の豊かさ

 

 

大罪その二 行きずり共同体の崩壊

 そして、ポピュラー・カルチャーがアンポピュラー化する

クルマ社会は行きずり共同体を崩壊させる

クルマ社会化がアメリカ人の品性を劣化させた

偶発事故が刑事犯罪になってしまう怖さ

集団主義的な英雄像の最後の姿、ビッグバンド・ジャズの衰退

兵士を平和な社会に再包摂することが、できなくなってしまった

ビッグバンドの凋落期から個人の神格化も進んだ

 

大罪その三 家族の孤族化

 そして、街が消え、結社の自由が爛熟する

アメリカ人は偶然の出会いや交じり合いがニガ手

索漠たる郊外に閉じこもるのが、成功したアメリカ家庭の理想

バラ色だったはずの未来学の描く未来は、あんがい暗かった

大衆には性的自由が建前だけだった欧米、実態的に保証されていた戦前日本

街殺しと居住地差別の激化は、同じメダルの裏表

デトロイトを殺したのは、自動車産業の衰退ではなく、隆盛だった

街殺しには、史上最大の公共事業もかかわっていた

ロサンゼルスが象徴する現代アメリカ大都市の住みにくさ

満たされない共同体願望が、結社の異常繁殖を招く

 

大罪その四 大衆社会の階級社会化

 そして、クルマに乗った民主主義が横行する

アメリカにクルマ社会化以外の選択肢はなかったのか?

クルマ社会は階級社会

自動車産業の隆盛は住宅の穴を埋めるための国家的要請だった

アメリカも高度成長期までは大衆社会だった

大衆車T型フォードから差別化されたGM車への転換が、階級社会化のダメ押しだった

アメリカのクルマ社会化=階級社会化は、やっぱり必然だった

馬車があった国では、馬なし馬車は階級性の象徴

クルマは究極の「差別化」商品

ハーリー・アールと自動車デザインの興隆

ポスターに見る「共感の鉄道」と「羨望の自動車」

知的エリートが消滅を嘆いた階級差は、労働者のあいだに残っていた

日本のクルマには階級差がない

 

大罪その五 味覚の鈍化

 そして、肥満が国民病として蔓延する

アメリカは昔から「味覚の荒野」だったわけではない

インターステイトの開通でダイナーが衰退し、ファストフードが隆盛した

そして、みんな太り始めた

スーパーでの買いだめも味覚の鈍化を促進した

先進国でカロリーを過剰摂取していないのは日本だけ

サトウキビ栽培は大英植民帝国の原罪

砂糖とスパイスを求めて世界の涯まで雄飛したヨーロッパ人

今も歴然と残る大英帝国の甘いもの好きの遺産

 

大罪その六 自動車産業の衰退

 そして、都市型製造業が壊滅する

ナショナル・オートモビルミュージアムが教えるアメリカ自動車産業惨敗の真相

本土決戦での惨敗も覚悟していた日本車が、逆にアメリカ車を惨敗させた

一見不利な3つの条件が日本の自動車産業に勝利をもたらした

アメリカにおけるクルマの傲慢さへの批判は昨日今日始まったことではない

日本の自動車産業を牽引してきたのは業務用のクルマだった

もうひとつの優位は、新生日本の平和で豊かな国を作る熱意にあった

アメリカは、住宅産業が万年好況を謳歌した最初の国

二代目万年好況業種が自動車だった

豊富な油田の存在がアメリカをエネルギー効率ナンバーワン国家にした

結局は、アメリカが享受した圧倒的な資源優位が没落のきっかけだった

大都市から逃げ出した製造業は弱くなる

アメリカの技術開発力の衰退は異常だ

製造業が大都市圏に踏みとどまったのは、先進国では日本だけ

アメリカと日本では、ロボットを導入する理由も大違い

究極にして最大の皮肉は、息も絶え絶えの自動車産業

 

大罪その七 統制経済への大衆動員

 そして、人はデフレを忌み嫌い、インフレを待望するようになる

19世紀のデフレはちっともこわくなかった

なぜデフレ害毒論がまかり通ったのか

なぜ一九三〇年代のデフレは深刻な被害を及ぼしたのか?

ガリバー型寡占こそ諸悪の根源だった

当時、世界中が戦時統制経済に傾斜していた

他人の生活をコントロールしようという神のごとき衝動に駆られた人たち

FDR型国家社会主義体制最大の受益者は大富豪・超富豪だった

そして大衆は、デフレこそ諸悪の根源だと思いこまされた

なぜ黒人や第一世代移民の抗議はかき消されてしまったのか?

 

第八の大罪? 電気自動車、水素燃料車批判

「地球温暖化=二酸化炭素元凶」説は、初めからウソで固めた「学説」だった

「再生可能」発電は、すさまじいエネルギー浪費と環境破壊

電気・水素自動車は再生可能エネルギー発電に輪をかけた資源浪費

交通戦争に全面軍縮の時代がやってくる

伸びそうな自動車メーカー、縮みそうな自動車メーカー

軽・二輪・トラックの展望は明るい

ガリバー型寡占の成立を許さなかった日本国民は偉かった

天才同盟は衰退し、凡人連合が伸びる

日本の製造業労働生産性は大丈夫なのか?

それでは、サービス業の労働生産性はどうか?

水準はともかく、なぜ成長しなくなってしまったのか?

未完の都市化を再度推進することこそ、生産性向上の決め手だ!

 

おわりに

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