土曜文庫

60|渋沢栄一『雨夜譚』

雨夜譚
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大実業家の自伝

91歳の生涯で1000に余る企業・学校を育成・支援した大実業家の自伝。武州深谷の百姓に生まれた少年が攘夷倒幕を志すも、あろうことか徳川家の直臣として異郷の地パリで維新を迎える羽目となり、のち明治政府を出て実業界に転じる33歳までの履歴を、円熟期を迎えた渋沢翁が、子弟に請われるまま座談のかたちで物語る。

- 書  名:雨夜譚(あまよがたり)
- 著  者:渋沢栄一
- 仕  様:文庫判(148 × 105 × 7ミリ)188頁
- 用  紙:日本製紙文庫用紙53.8g/㎡,MF用紙180g/㎡
- 製  造:日本ハイコム,加藤製本
- 初  版:1,800部,2019年7月26日
- コ  ー  ド:ISBN978-4-907511-66-1,C0121

金持ちとならぬところに、渋沢翁の本領がある

いわゆる士族の商法者としては、渋沢翁は第一であり、成功者としても第一である。しかも翁は実業界の大元老ではあるが三井・岩崎・安田というが如き金持ち連中の列には入っていない。これはなぜであるか。商人となりて、あまりに金持ちとならぬところに、渋沢翁の本領がある。

――徳富蘇峰(歴史家)

 

 

聞くところによれば、翁は毎日数人の訪問客に押しかけられるが、いかなる場合にも忙中一閑を割いていちいち面会し、鄭重に客を遇しよくその語るところを傾聴して、それに誠意ある意見を述べて懇談を交わし、決して玄関払いを喰わせることがないという。

――徳川家達(公爵・徳川宗家第十六代当主)

 

特別に高等なるところの教育を受けられたという訳ではありませぬけれども、その当時の教育を完全に受けられ、そして自己が発達なさると同時に、その観るところの世界が大きくなり、大きくなるに従ってその接触する範囲が自然に拡充されたのでありました。

――幸田露伴(小説家)

目  次

雨夜譚 はしがき

雨夜譚 巻之一

 少年時代

   渋沢の家

   書物読み始め

   家業に励む

   父の気質

   迷信を排す

   幕政に疑問を抱く

 立志出郷関

   百姓は馬鹿馬鹿しい

   商略は面白い

   江戸遊学

   憂国の士を気取る

   京の形勢を探る

   横浜焼き撃ちを企てる

   父に勘当を乞う

   挙行か中止か

   京都へ立つ

 

雨夜譚 巻之二

   世を済う手続き

 浪人生活

   平岡円四郎との知遇

   浪人生活の懐事情

   長七郎の捕縛

   平岡との問答

   仕官の理窟

   一橋公に内御目見

 一橋家出仕

   初めての武家奉公

   自炊して借金を返す

   薩藩の挙動を探る

   折田の人物

   人選御用で関東へ

   平岡の横死

   京の形勢

   天狗党の乱

   酒は飲まず婦人にも接せず

 募兵の苦心

   一橋家の兵備

   備中で募兵す

   忙中閑あり

   真相を知る

   代官を説諭す

   大役を果たす

 産業奨励と藩札発行

   理財に開眼す

   勘定組頭となる

   三事業改良を挙行

   藩札発行

   三事業の成功

 

雨夜譚 巻之三

 幕府出仕

   長州征伐と将軍薨去

   慶喜公十五代将軍に推さる

   将軍家相続に反対す

   幕臣となるも楽しまず

   新選組との大捕物

   浪人を覚悟す

 渡  欧

   遣欧の内意

   船旅と仏語の稽古

   幕吏と水戸藩士の紛議

   紛議を仲裁す

   欧州修学と勤務

   異郷で切歯扼腕

   留学中の経費

   留学の中断

 

雨夜譚 巻之四

 帰朝と御一新

   帰  朝

   公子担ぎ上げを拒絶す

   箱館軍の軍略に失望

   親友親戚の消息

   六年ぶりの父子再会

   亡国の臣

 商法会所と常平倉

   静岡行きと帰朝の復命

   藩庁の辞令に憤怒す

   藩庁出仕を辞退す

   石高拝借をめぐる新案

   商法会所と常平倉

 明治政府出仕

   大蔵省租税司正拝命

   大隈の説得に翻意す

 

雨夜譚 巻之五

   新政府登庸の背景

 在官中の事業

   改正局の新設

   諸事改良に着手す

   駅逓法の改正

   貨幣制度の改正

   廃藩置県で事務繁忙

   実業家たるの志望を起こす

   大久保利通との衝突

   退官の内意を井上に漏らす

   大阪造幣局

   父の永眠

   父の招魂碑を建てる

   大蔵三等出仕

   各省と大蔵省の権限闘争

   第一国立銀行の創立

 退  官

   副島の台湾征討論に反対す

   定額論と井上の苦衷

   袖を連ねて官途を辞す

   建白書の奉呈

著 者 略 歴

渋沢栄一〈しぶさわ・えいいち〉子爵、明冶・大正期の指導的大実業家。1840年(天保11)武州深谷に生まれる。生家は豪農。一橋慶喜に仕え、67年、徳川昭武に随行し渡欧、翌年の維新を異郷で迎える。帰朝後、新政府に出仕し大蔵大丞まで務め、73年、退官して実業界に入る。第一国立銀行のほか、王子製紙、大阪紡績、東京瓦斯など多くの近代的企業の創立と発展に尽力。1916年、76歳での実業界引退後も長寿を保ち、社会公共事業や国際親善に力を注いだ。31年没す、享年91。

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