第13話 レセプショニスト

 

 

 

 レセプショニストは単なる受付嬢ではない。

 

 基本の仕事は電話対応、受付、お会計だが、それらに加えて、彼女たちが「振り分け」という大切な仕事をしていることは、あまり知られていない。


「振り分け」とは、新規で来店したお客さまの要望を聞き、適任のスタイリストを紹介するというものだ。

 この「振り分け」がスタイリストの売上、ひいては店の売上を左右しているといっても過言ではない。

 振り分けをするためにも、レセプショニストは、まず「Hair」の勉強をしなければならない。髪型はトレンドありきでもあるので、「流行」も同時にリサーチしていく。

 振り分けには、「的中率」というものも求められる。レセプショニストは最初のカウンセリングで、お客さまの好み、性格、スタイルなどを把握して、その感じに適するスタイリストを選び、振り分けていく。スタイリストの得意な髪型、客層、人間性も分かっていなければできない仕事だ。

 ひまそうに手が空いているからと、だれかれ構わず振り分けるなんてことは、リターン率を下げるばかりか、店の評判も悪くしかねないのだ。

 リターン率が下がれば、スタイリストの売上も下がるし、お店全体の売上も当然下がる。
 店の数字は彼女たちの手腕にかかっているといえるだろう。

 

2011年10月22日

第14話「スタイリスト」につづく

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